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【掃除】実は掃除機だけでOK?畳のポテンシャルを引き出す正しいかけ方

結論:ふだんの畳掃除は、掃除機だけでも十分です

  畳の掃除は、毎回むずかしく考えなくても大丈夫です。ふだんのお手入れなら、掃除機を正しくかけるだけでも十分きれいに保てます。 ただし、畳には「かけ方」があります。フローリングと同じ感覚で、前後左右にサッとかけるだけでは、畳の表面を傷めたり、目の奥に入ったホコリを取り残したりすることがあります。 畳屋としてお客様にお伝えしたいのは、次の三つです。
  • 畳の目に沿って、ゆっくり掃除機をかける
  • 1畳につき40秒から1分ほどかける
  • 水拭きは毎回しない。必要なときだけ、最後は乾拭きする
畳は、丁寧に扱えば長く気持ちよく使える床材です。掃除機だけで済ませる日があってもかまいません。大切なのは「強くこする」ことではなく、「目に沿って、ゆっくり吸う」ことです。

畳掃除で一番大切なのは「畳の目に沿う」こと

  畳の表面をよく見ると、細い筋が同じ方向に並んでいます。これが畳の目の向きです。 掃除機をかけるときは、この目に沿って動かします。目に逆らって横向きに動かすと、ホコリがうまく吸えないだけでなく、畳の表面が毛羽立ちやすくなります。 とくに新しい畳や、い草の表面がまだしっかりしている畳は、雑に掃除機をかけるともったいないです。せっかくの肌ざわりや香りを長く楽しむためにも、掃除機のヘッドは押しつけず、軽くすべらせるように使ってください。 おすすめは、畳一枚ごとに向きを確認してからかけることです。同じ部屋の中でも、畳の敷き方によって目の向きが変わります。「この一枚はこっち向き」と見ながらかけるだけで、仕上がりが変わります。

掃除機だけでOKな日、拭き掃除したほうがいい日

ふだんの生活で出るホコリ、髪の毛、食べかす程度であれば、掃除機だけで十分です。小さなお子さんがいるご家庭や、和室で洗濯物をたたむご家庭でも、こまめに掃除機をかけていれば清潔に保ちやすくなります。 一方で、皮脂汚れが気になるとき、飲み物をこぼしたあと、梅雨時期でベタつきを感じるときは、拭き掃除を足してもよいです。 ただし、畳は水が得意ではありません。雑巾で水拭きする場合は、必ず固く絞ってください。拭く方向も掃除機と同じで、畳の目に沿って行います。そのあと、乾いた布で水分を残さないように拭き取ります。 「きれいにしたいから」といって、たっぷり水を含ませた雑巾でゴシゴシ拭くのはおすすめしません。湿気が残ると、カビやにおいの原因になることがあります。

縁なし畳の隙間にホコリがたまる問題

最近は、すっきり見える縁なし畳を選ばれるお客様が増えています。モダンな和室やリビング横の畳スペースにもよく合いますし、見た目はとてもきれいです。ただ、実際に暮らしてみると「畳と畳の隙間にホコリやゴミがたまって掃除しにくい」という声もよく聞きます。とくに髪の毛、細かい砂、乾いた食べかすは、隙間に入ると掃除機だけでは吸いきれないことがあります。この場合は、いきなり強く吸おうとするより、やわらかいブラシや古い歯ブラシで隙間のゴミを軽く浮かせてから掃除機をかけるのがおすすめです。力を入れすぎると角を傷めることがあるので、あくまでやさしくかき出します。 畳屋の感覚でいうと、縁なし畳は「見た目がきれいな分、隙間の掃除を少し意識する畳」です。毎日完璧にしなくても大丈夫ですが、週に一度くらい隙間を見てあげると、気持ちよく使えます。

掃除機をかける時間は、1畳40秒から1分が目安

畳掃除でよくあるのが、掃除機を早く動かしすぎることです。 フローリングなら、サッと動かしてもゴミが見えやすいですが、畳は目の間に細かいホコリが入り込みます。掃除機を早く動かすと、表面だけなでて終わってしまいます。 目安としては、1畳につき40秒から1分ほど。忙しい朝に毎回そこまで丁寧にできなくてもよいですが、週に何度かはゆっくり吸う日を作ると、畳の状態が変わります。 掃除機のヘッドは、強く押しつけなくて大丈夫です。軽く置いて、畳の目に沿ってゆっくり引く。これだけで、奥のホコリを吸いやすくなります。 ペットを飼っているご家庭、布団を敷く和室、花粉の季節などは、少し時間をかけて掃除機をかけてください。ダニやカビのもとになるホコリをためにくくすることができます。

仕上げの乾拭きで、畳はもっと気持ちよくなる

掃除機だけでも十分ですが、時間がある日は乾拭きを足すと、畳の肌ざわりがよくなります。 乾いた布で、畳の目に沿って軽く拭きます。これだけで、掃除機では取りきれなかった細かなホコリや、表面のうっすらした汚れを取ることができます。 とくにおすすめなのは、晴れた日の午前中です。窓を開けて風を通しながら掃除機をかけ、最後に乾拭きする。湿気が抜けて、畳の上に座ったときの気持ちよさが変わります。 畳は、暮らしの中で湿気を吸ったり吐いたりしています。だからこそ、乾いた状態を保つことが大切です。掃除の最後に水分を残さないことは、畳を長持ちさせるうえでかなり大事なポイントです。

畳掃除で避けたいこと

畳をきれいにしたい気持ちはよく分かりますが、やりすぎるとかえって傷めてしまうことがあります。 まず避けたいのは、濡れた雑巾で何度もゴシゴシ拭くことです。水分が残ると、カビやにおいの原因になります。 次に、粘着シートのクリーナーを強く転がすこと。畳の表面が毛羽立ったり、細かく傷んだりすることがあります。使う場合は、粘着力の弱いものを軽く使う程度にしましょう。 重曹や強い洗剤も、ふだんの畳掃除にはあまり向きません。変色や傷みにつながることがあります。汚れが気になる場合は、自己判断で強いものを使う前に、畳屋に相談してもらうのが安心です。 また、ロボット掃除機は便利ですが、畳の状態や機種によっては角や縁に負担がかかることもあります。使う場合は、最初に様子を見ながら短時間で試してください。

季節ごとのひと手間で、カビとダニを防ぐ

畳掃除は、季節によって少しだけ意識を変えると、より快適になります。 春は花粉や砂ぼこりが入りやすい季節です。窓を開ける機会も増えるので、掃除機をかける回数を少し増やすと安心です。 梅雨から夏は、湿気がこもりやすい時期です。掃除機をかけたあと、窓を開けたり、扇風機やサーキュレーターで空気を動かしたりすると、畳が乾きやすくなります。カビやダニは、湿気とホコリがある場所を好みます。掃除と換気をセットで考えるのがコツです。 秋冬は、こたつやラグを敷くご家庭も多いと思います。敷きっぱなしにすると湿気がこもることがあるので、天気のよい日に少しめくって風を通してください。 畳は、特別な道具を使わなくても、日々の小さな手入れで長持ちします。掃除機を正しくかける。たまに乾拭きする。湿気をためない。この三つを意識するだけで、畳の気持ちよさはしっかり続きます。

まとめ:畳は「掃除機のかけ方」で差が出ます

畳の掃除は、掃除機だけでも十分です。ただし、畳の目に沿って、ゆっくり、やさしくかけることが大切です。 縁なし畳の隙間にホコリがたまる場合は、やわらかいブラシで軽くかき出してから掃除機をかけると、かなり掃除しやすくなります。 水拭きは必要なときだけ。仕上げは乾拭き。強い洗剤や粘着シートの使いすぎは避ける。 畳は古くさいものではなく、暮らしを気持ちよく整えてくれる床材です。正しく掃除してあげれば、肌ざわりも香りも、畳らしいよさも長く楽しめます。
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